新型コロナウイルス感染症は、一瞬にして世界の在り方を変えてしまいました。これまでの当たり前がそうではなくなりました。それは、我々の仕事、企業活動や家庭での日常生活だけではなく、青年会議所での活動、運動についても同じです。しかし、様々な被害、影響を被った人々の中から、この状況下でも変化に適応し、或いは変化を逆手に取って事業で成功した人、新たな価値を作り上げた人もいます。そうした人たちは、その外部の環境に成す術もなく悲観し、ただ流されるのではなく、自らが主体性を持って変化し、積極的に適応することで、物質的にも精神的にも安定し、成長を続けています。一方、我々一般社団法人浜田青年会議所を見ると、新型コロナウイルス感染症による各種事業の自粛といった対外的な問題、メンバーのモチベーション低下といった対内的な問題等を抱えていますが、それは組織が環境の変化に十分対応できていないことを示唆していると思います。さらに、近年は会員減少の問題も大きな懸案ですが、それも同じく、環境の変化に十分適応できていないことを示していると思います。1958年の創立以来、当会は明るく豊かな社会の実現を目指し、様々な活動、運動を行ってまいりました。それもひとえに、まちのために何ができるのかという問いに真摯に向き合い、変化にうまく適応しながら時代に合った公益事業に取り組んでこられた先輩諸兄のご努力の賜物と感じます。ここに来て、このコロナ禍を契機とし、我々は何を求められているのか、何をしなければならないのかを考え直します。そして、環境の変化に合わせる柔軟さと強かさを持ち、まさに千変万化の心意気で青年会議所活動、運動に取り組んでまいります。