私は2015年に入会し、あらゆる場所、タイミングで信念を持って行動する先輩方の姿を拝見してきました。その姿は明るく、気高いものでした。
団体の礎は過去にあり、先人たちが情熱を胸に行動し続けてきた浜田青年会議所の歴史はまさに宝です。その歴史を紡いでこられた先輩諸兄姉の皆様には敬愛の念が堪えません。
信念を持って行動することは、個人の成長と成功において非常に重要です。信念は自分の価値観や目標に基づいた行動の指針となり、困難や迷いに直面しても揺らぐことなく進む力を与えてくれます。また、信念を持つことで自信を持って決断できるようになり、他者からの信頼も得やすくなります。さらに、信念に基づいた行動は一貫性を生み、結果として周囲からの評価や信頼を高めることに繋がります。信念に基づく行動は短期的な成果以上に、長期的な成功をもたらす重要な要素です。信念を持つことで自分の人生に対する責任感が強まり、より充実した人生を送ることが可能になります。
会員は私たちの運動において不可欠な「人財」です。前年度、先輩諸兄姉との関係性を会員拡大に繋げることを目的にOB・OG交流会を開催しました。当日、先輩方が当時を懐かしむ姿を拝見し、また現役メンバーへの心のこもった叱咤激励をいただき、非常に嬉しく思いました。開催後のアンケートでは、「JCをご紹介いただけそうな方がいらっしゃれば、ぜひ情報提供いただけますと幸いです」という問いに対し、24件の回答のうち19名の方が前向きにご紹介を検討していると回答されました。このように、青年会議所を信頼し、後押ししていただける関係を一層強固にし、OB・OGを含めた約200名の青年会議所として、スケールメリットを感じられる組織であることが望ましいと考えます。
また、入会先として多くの団体が存在する中で私たちは選ばれる団体であり続ける必要があります。関わりやすく親しみやすいながらも、青年会議所ならではの特長で差別化を図り、組織の拡大を推進してまいります。
地域を豊かにするためには、既存の資源や文化を大切にしつつ、新たな文化を創造することが不可欠です。新たな文化の創造は、多様な人々やアイデアが交わることで生まれます。それにより、地域の魅力が高まり、外部からの訪問者や新しい住民を引き寄せる力が強まります。また、新しい文化が根付くことで地域内でのコミュニティの結束が強まり、地元の人々の誇りやアイデンティティが育まれます。さらに、新しい文化は地域経済にもプラスの影響を与えます。たとえば、新しい産業や観光資源が生まれ、地域に雇用が増え、経済が活性化する可能性があります。こうした新たな文化の創造は地域の長期的な発展と持続可能な成長に貢献し、地域全体の豊かさを高める鍵となります。
現在、浜田青年会議所の平均在籍期間は4.9年と、近年は長くない状況が続いています。この数字をすぐに大きく改善することは難しいため、現状を踏まえた上でどのように組織運営を行っていくかが重要となります。入会間もなく役員になる会員が増えている中で、伝統を重んじつつ、より良いパフォーマンスを発揮するために明確な役割分担と目標設定、組織全体のコミュニケーションを強化し、創造的なアイデアが生まれやすくなるよう経験の少ない会員でも意見を出しやすい環境を作る必要があります。
魅力ある広報発信は、団体のブランド価値を高め、市民との信頼関係を築くために極めて重要です。情報が溢れる現代社会において、ただ情報を提供するだけでは注目を集めることが難しくなっています。魅力的な広報発信は受け手に共感や興味を喚起し、感情に訴えることで情報を効果的に伝える力を持っています。また、広報発信を通じて組織のミッションや価値観を明確に伝えることでブランドの一貫性を保ち、他との差別化を図ることができます。さらに、魅力的な広報はパートナーとの長期的な信頼関係を築き、ブランドの忠誠心を高める手段ともなります。こうした広報活動は、組織の持続的な成長と成功を支える重要な要素となります。
浜田青年会議所は、創立65周年を迎えた2023年に、中期ビジョン2027「Realize」を策定しました。1年ごとに役職が変わる単年度体制だからこそ、我々は今の行動が未来へと繋がるという明確なイメージを持ち、「まち」「組織」「Jaycee」の3つの重点項目の実現に向けて行動する必要があります。また、この行動が、青年会議所の使命であるリーダーシップの開発と成長の機会を提供することにも繋がります。
すべての人との「共有」「共感」「共鳴」(K3)を意識し、明るく楽しく前向きに(ATMの精神)、そして、青年として相応しく謙虚で誇り高く行動していきましょう。
一般社団法人浜田青年会議所 事務局